しさくろく

試作録、思索録、詩作録、…etc

思考整理

第二の脳としてのLogseq / 対話駆動開発とシンプルさを実用するために

あけましておめでとうございます。 普段はですます調で記事を書くことはほぼないのですが、挨拶文から冒頭始まるということで、今回はですます調で統一してみます。 また、このブログにガジェットやキーボード以外の技術記事を書くこともあまりなかったので…

執着しないことに執着しないこと

余談: このブログの今後 タイトルとはやや無関係なのだけれど、ここ半年くらいSNSを全くやらなくなったので整理していて、いわゆるメッセージのみの運用に切り替え中。コンテンツ自体は削除せずにただアーカイブ。 その流れで、このブログ自体もアーカイブす…

非二元論と二元論

以前記事を書いたあと、少し考えたことがあるので追記をしておきたい。 言葉というのは難しいものだと思うし、わかりやすく何かの用語を使うと、どうしても誤解を生んだり、自分自身も言葉自体の持つ意味に少しずつ誘導される部分がある。 かといって「ある…

興味を集めることの難しさ ―― 心から楽しいと思うことを共有する勇気と大切さ

今日も懲りずに薙刀式練習なのだけど、内容は最近よく考えていることについて。 みんな自然とそうなっていると思うのだけれど、仲間や家族や会社というのは、基本的には多くの共通点を持っていると思う。共通点が多ければ多いほど話は弾むらしいし、自然と惹…

自己肯定感を上げる必要はない 〜 ありのままを捉えること、肯定・否定を超えたもの

過去に書いてきたいくつかの記事で、禅やマインドフルネスを通じた仏教的な概念を自分なりにいくつか考察してきたけれど、そのなかでも、自己肯定感に関することを記事にしておきたいと思う。 なお、この記事だけで正確に伝えきれるかわからないので、いつか…

一切皆苦を少しだけ理解できたかもしれない

マインドフルネスや禅を深く理解したいと思い、仏教の用語を理解しようとするなかで、個人的に一番理解しがたかったのが、「一切皆苦」。 以前の記事で書いたときは、今ひとつ納得感がなかったのだけれど、自分で何回か意味を反芻するうちに、自然と腹落ちし…

ひと呼吸

久々のブログ更新。 そういえば、ずっと悩んでいた坐骨神経痛は、結局、腰椎間板ヘルニアだった。原因がわかって一安心。 たぶんだけど、スタンディング作業ができなくなったのも、バランスチェアに座れなくなったのも、痛みや痺れが出だしたからのようで、…

色即是空?と空即是色?

前々回に引き続き、仏教の用語で過去の意味と現代の意味 *1 で変わっていったものというのを調べていっていて、今回は「色」。 色の定義については、以下の論文が興味深い。 色 (rupa) は物質ではない ―仏典における原意と訳語の考察― 村上 真完 (印度學佛教…

一切皆苦?

また仏教の話題になるけれど、先日いくつか興味深い記事を読んだので紹介しておきたい。 life.gentosha-go.com cyberbaba.blog57.fc2.com 前提として、自分はどんな考え方も素晴らしいと思っていて、どんな解釈が人それぞれあっても良いと思う。 また、数学…

有知の知

今日の福岡は雨。雨の日は雫がとてもきれい。 身近なところでも知らない場所や知らない景色はまだまだたくさんあって、毎日同じようで全く違うのが面白い。 Google Mapとか検索エンジンが豊富にあるので、知識の満たされているように思うのだけれど、実はほ…

アウフヘーベン

久々の更新かもしれない。 最近、『マインドフルネスを超えて』(原題: Beyond Mindfulness In Plain English)を読んで、とてもよくまとめられている本だと思った。 マインドフルネスを越えて作者:バンテ・H・グナラタナサンガAmazon 昔から分厚い本を読む…

習慣と勇気

最近、習慣というものは恐ろしいとしみじみ感じる。 良い意味でも悪い意味でも、習慣になっているものはやらないとなんだか気色が悪いもので、例えば旅行に行ったりしてふと非現実に一瞬浸っても、ある程度普段の習慣をこなすことでリズムというものは成り立…

3つ目の要素

以前、量子ビットについて書いたことがあったのだけれど、それ以来というわけでもないけれど、「重ね合わせ」思考について最近よく練習している。 例えば、雨が降って水がシトシトと滴っていたときに、雨だからジメッとしてて嫌だなぁという思いと、水音が心…

無矛盾な公理的集合論は自己そのものの無矛盾性を証明することができない

タイトルは、いわゆるゲーテルの不完全性定理というものだけれど、自分は数学者でもなんでもなく、あくまで『涼宮ハルヒの憂鬱』からの引用。「笹の葉ラプソディ」という回で出てくる言葉。 前の記事で、自分は青春系SFアニメが好きという話をしたのだけれど…

二律同伴

自分はソフトウェア開発の経歴が長くなっているためか、つい物事をよく、0と1で考えてしまうところがある。 それはそれで便利というか、ソフトウェア開発においては普通のことであって、そうすることでコンピュータに計算をさせることができるようになるので…

ソシオニクスとMBTI

最近なんだか絶不調で、必死に糸口を探していたのだけれど、ユング派心理学のおかげで救いを得た。 普段はユング派であったりフロイト派のような、理論的・構造的な心理学は実はあまり得意ではないのだけれど、今回ばかりは本当に感謝申し上げたい。 ユング…

行動においての心理的閾値

過去の記事で、感情におけるドベネクの桶の話や、行動における慣性についての話を書いた。 特に行動における慣性に関連すると思うのが、行動に関する「閾値」というのがあると思う。 例えば、体育の授業があって、最初はかったるいなと思って始めたものの、…

感情におけるドベネクの桶

最近改めて気づいたのだけれど、自分は思った以上に、自分が本当にやりたいことに自分で歯止めをかけている。 これは誰しもあることだと思うのだけれど、例えばゲームがやりたいけど明日は仕事が早いからやめようとか、例えば平日は眼精疲労が辛いから、休日…

ヘルプマーク的な

今まで、SNSなどのプロフィールに「指定難病78-2」と書いてきたのだけれど、やめた。 理由は単純で、今まではそれ以外に書いていたプロフィールが長かったのだけれど、今は四字熟語並みに短い言葉しかなく、難病と書くと目立つようになってしまったため。 そ…

リバランス

最近ふと、自分は力を意識して緩めることは多くても、意識して入れることはあんまりないなぁと気づいた。 もともと、気づかないうちに力んでしまうことが多かったので、意識としては偏ったままで問題なかったのだけれど、最近はなんとなくニュートラルに過ご…

行動における慣性

リングフィットアドベンチャーというゲームで、運動前にはダイナミックストレッチ、運動後にはスタティックストレッチが行われる。 それと同じようなことかもしれないけれど、人間の行動にはなんとなく慣性があるような気がする。 正月休みでずっと休んでい…

自分に負けない

自分は冬がとても苦手で、特に毎年1月は思うようにいかない。 持病もあるし、仕方ないと、ただ耐え忍ぶのだけれど、時々それでいいのかなと思うときがある。 瞑想でも、自分の呼吸や姿勢を制するか、自然のままにしておくか、迷うときがある。 こういう一つ…

映像と妄想

リラックスする方法ってたくさんあると思うだけど、昔はよく動画とかゲームでリフレッシュしていたのが、最近は眼精疲労が辛いのであまり観なくなった。 例えば散歩したり温泉に行ったりなども良いけれど、例えば遠くを見たりとか、手軽な方法をいつも模索す…

いまを無心に

新年を期にブログのサブタイトルを「いまを無心に。」に変更した。 どちらかというとブログトップの画像変更の方が主目的ではあったけれど、以前のサブタイである「書く瞑想の記録」とさほど意味は変わってはいない。 今年の年末年始は珍しく一人で過ごした…

言魂

座右の銘、プロフィール、誰かにふとかけた言葉。言葉を放つというのは何らかの意味を持つ。 普段なにげなく使っている言葉というのは自然と自分に跳ね返ってくるらしい。 どんな言葉がどんな意味を持つかは、各人が自由に決めて良いと思う。スゲーとか、ヤ…

どっちでもいい

「洋食にしようか和食にしようか」「どっちでもいい」 どっちでもいいって答えられると若干戸惑う。 けど、人生の大抵のことってどっちでもいい。 大丈夫とか、安心してとか どちらでも良いというのは、選択肢が残されていて素晴らしいと自分は思うのだけれ…

零点

以下ポエム。 数学で、ゼロ(0、零)が認められるまでには長い歴史があったのだそう。 gigazine.net 例えば仏教でも無我の境地、無心などという表現がされているが、無の意味は多少違う気はするものの、きっと画期的な発見だったんだろうと思う。 ゼロという…

今日がもし最後の日だったら

スティーブ・ジョブズが、スタンフォード大学の卒業式で卒業生に贈った言葉の一節で、 If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today ? (和訳: もし今日が最期の日なら、今やろうとしていることをするだろうか) …

ジャッジをしない

前の記事で、考えないことの大切さに言及したのだけれど、さらにジャッジしないことはもっと大事だと思う。 確か同じタイトルで以前記事を書いたことがあるように思うのだけど、それでもあえてまた書くのは、ジャッジしないということは意識をしていないとと…

考えなくても良い理由

前の記事の最後で、思考の必要性について議論してみたのだけれど、もう少しだけ掘り下げてみたいと思う。 よくマインドフルネス等では、「考えない」というのが良しとされている。 その理由について、言語や言葉で説明するというのはとても難しいのだけれど…