しさくろく

試作録、思索録、詩作録、…etc

キー配列研究

Niz Plum 84に電源ON/OFFボタンをつけて不具合(文鎮化)を直した話

最近、Niz Plum 84キーボードというものに惚れ込んで、中古で安く手に入れたのだけれど、いきなり不具合に見舞われた。(下記商品リンクは参考。直接的には無関係。) AKEEYO 【2020 アップバージョン】NiZ 静電容量無接点方式 パソコン用キーボード ワイヤ…

薙刀式練習 (再) 32日目: WPM117 / 進捗の表現法(数値指標の目的と選択肢)

そういえば、大岡さんが書いていた記事がふと目にとまったので少し言及してみたいと思う。打鍵練習では速度指標が妙に目がつくという話。 oookaworks.seesaa.net 確かにこの練習記録においても、速度記録は残していっていて、結果的に冒頭部分にスクショとと…

薙刀式練習 (再) 29日目: WPM122 / 拗音拡張とローマ字配列

前回の更新から約2週間くらい経ったのだけれど、いざ測ると速度的には実際さほど速くならず。( 寿司打は実際はかなりブレがあって、2.0〜2.5回/秒の間で上下する。 ) ただ体感的にはだいぶ配置を意識することなく、ぼーっとしてても打てる感じになってきたよ…

Hachikuで寿司打で遊ぶ (Hachiku-Roman)

github.com ずっとQMKキーボードで薙刀式を練習してきたので、久々にWindowsで打ってみようとしたら寿司打で遊べなくて戸惑ったので作ってみた。 使い方はReleasesにあるHachiku-Roman.exeを実行するだけ。注意としては、英数入力時のSandSが有効になってい…

薙刀式練習 (再) 17日目: WPM113

だんだんとまとまった文章が打てるようになってきて、薙刀式がだんだん楽しく実用的になってきた。 ただKeychron K3 Proを実用するようになって気になり始めてきたことが、このキーボードはJISと認識されるときとUSと認識されるときとがあるようで、どちらに…

QMKワイヤレスにAliceレイアウトが追加

https://www.keychron.com/products/keychron-k11-pro-alice-layout-qmk-via-wireless-custom-mechanical-keyboard 大岡さんのブログ記事で知ったのだけど、こうして様々なタイプを売り出してくれるのがKeychronのすごいところだと思う。 そして大岡さんが書…

薙刀式練習 (再) 11日目

薙刀式を再開して、早いものでもう10日。 薙刀式を再開しようと思ったきっかけ自体は、ポメラによって親指シフトに慣れたからなんだけど、最近発売されたKeychron K3 ProのQMKワイヤレスによってiPadによる薙刀式での打鍵が実用的になり、それを機に本格的に…

iPadで新下駄・薙刀式の夢がついに叶う(QMK + Bluetoothという画期的な技術革新)

ついにこのときが来たか、という、個人的には歴史の1ページを見ているような感じ。*1 先日、Keychron K3 Proという、500gの軽量でありながら、QMK/VIAでの配列のフルカスタムができて、かつBluetooth/USB-Cの無線・有線接続ができるという、素晴らしい市販キ…

Keychron K3 Pro - フルカスタムできるワイヤレスキーボードとして、ひとつの完成形

衝動的に手に入れてしまったのだけれど、正直ひとつの金字塔というか、歴史の1ページを見てるような感覚。 Keychronは最近急速に人気が出ている、元々はクラウドファンディングからスタートしているキーボードブランドなのだけれど、種類が豊富で元々何種類…

親指シフト再考、薙刀式再考

今日は普段と違う配列を使って打鍵してみる。何配列かというと超久々の「薙刀式」。 薙刀式といえば、新下駄配列を習得する前に3ヶ月ほど練習して、一度は本格的に打鍵することができていた配列で、薙刀式から新下駄配列に移行したときの記事が未だに本ブロ…

Astarte+配列練習62日目: 新下駄が打てなくなる

タイトルをすごく迷ったのだけれど、今回はこの記事自体をあえて新下駄配列で打ってみる。ちなみに新下駄配列の練習日誌でいうと947日目らしくて、時間が経つのってホントに早いんだなと驚き。 ここ最近ずっとAstarte+で打鍵練習をしていたので、案の定とい…

Astarte+配列練習34日目: TW国語 F

前回、記録は英文打鍵のCPMで付けていくと言っておきながらいきなり前言撤回になってしまっているのだけれど、今日はなんとなく日本語打鍵が楽しかったので、速度記録もタイプウェル国語Rにしてみた。 e-typing換算が147とあって、2週間前が113だったので、…

タイピング練習に便利なツール (OSS)

ひょっとしたら以前も紹介したかもしれないけれど、タイピングの練習で特に便利だと思ったオープンソースのツールを2つ紹介。 Typing Practice Anywhere github.com Chrome Web Storeでも配布されているのだけど、好きなサイトをタイピング練習に早変わりさ…

RGT(ローマ字互換単打)

qiita.com 以前も何かの折にJacql打鍵法は知っていたように思うのだけれど、RGTという方法を初めて知って、とても良さそうに感じた。 新下駄配列同様、よく登場するかなの多くを単打で打つことができ、かつローマ字配列との互換性を保っているというスグレモ…

親指シフトキーの活用

Astarte配列を練習していて、久々にバックスペースとエンターを多用しているので、親指シフトにあたるキー、Macでいう英数・かな、Windowsでいう無変換・変換をバックスペースやエンターに変換して活用している。 Karabiner-ElementsのComplex Modification…

2キー間の打鍵コスト(digraph)を研究した論文

Estimation of digraph costs for keyboard layout optimization - Science Direct 調べていたらついに見つけた。2015年春の論文なので7年前か。内容と被参照数からも、良い論文ではないかという気がする。 数値データが豊富に収録されていて、2キー間の打鍵…

キー配列の位置スコア

「Keyborad Layout Position Score」などで検索すると、キー配列の位置スコア(指の負担度合い)を示す画像がいくつかヒットする。 代表的なものをいくつか掲載する。 microexploitation.com colemakmods.github.io 特にColemak Mod-DHのサイトには、様々な…

N-gramに基づいたキー配列練習文章 (2) (ローマ字頻度表の活用)

前回は英語とかなの頻度表を使った練習用文章を考案したが、今回は自分で作ったローマ字頻度表を元に同じものを作ってみたいと思う。 前回ChatGPTを利用して生成させたら、日本語が悲惨だったので、今回は初めから自分で考案する。 作成した文章 ka: かかあ…

ローマ字頻度表 (N-gram)

かなや英語の文字別N-gramについてはすぐ見つかるものの、日本語のローマ字タイピング向けのN-gramはなかなかなかったので、作ってみた。 これがN-gram (1,2,3-gram) を収録したタブ区切り表 (TSV) ファイル。 romaji letter N-gram (1,2,3 -grams) - GitHub…

N-gramに基づいたキー配列練習文章 (ChatGPTによる試行1)

www.typingbolt.com Typing Boltの頻出パターン生成が素晴らしいので、自分でも生成を試みてみることにする。今回はその初回の実験。 まずは英語 www3.nd.edu こちらのデータを元に、キー配列を高速で上達するためのワード集を構築してみたい。ChatGPTをうま…

Astarte配列 設定ファイル (やまぶきR / Karabiner-Elements)

前の記事でAstarte配列を取り上げたが、早速設定ファイルを作ってみた。 おまけというか自分的には本命なのだけれど、Programmer Dvorakのテイストを加えた、Programmer Astarteも作成した。最上段がProgrammer Dvorakと同一になっている。(Astarteの作者が…

キーストロークにおけるdigraphとtrigraph

最近、自分の使っているキー配列について、改めて評価を行いたいと思ったのだけれど、現在よく用いられている統計的な評価法だとなかなか正確な評価が難しそうなので、digraphとtrigraphのデータを集めてみたいと思った。 ちなみに一般的にキー配列の評価に…

打鍵配列の振り返り

2023年に入ったので、改めて自分の使っている打鍵方式について改めて省みてみる。 自分は普段、いわゆるローマ字配列であるQwertyを仕事では利用していて、ブログを書くときはProgrammer's Dvorak + 新下駄配列を使っている。 打鍵速度がどの程度かについて…