しさくろく

試作録、思索録、詩作録、…etc

無矛盾な公理的集合論は自己そのものの無矛盾性を証明することができない

タイトルは、いわゆるゲーテルの不完全性定理というものだけれど、自分は数学者でもなんでもなく、あくまで『涼宮ハルヒの憂鬱』からの引用。「笹の葉ラプソディ」という回で出てくる言葉。

前の記事で、自分は青春系SFアニメが好きという話をしたのだけれど、思い返してみると、こういう無駄にかっこよさそうなフレーズを無意味に丸暗記しては、こういう折々にふと思い出し、案外人生に役立ってきたように思う。

青春ブタ野郎シリーズや、ソードアート・オンラインシリーズ、とある科学シリーズなどにも、同様の言葉が多数登場するのだけれど、例えば「二人零和有限確定完全情報ゲーム」(出典はたしか『ノーゲーム・ノーライフ』)やなんかも無駄に暗記したものである。

そう思うと、こうした言葉を無意味に暗記するのもあながち悪いことではないように思えてくる。例えば写経と同じで、まずは覚えたり真似したりしたあと、自然とその意味を考えたくなるのが人間であって、そういう過程で自然と意味は理解されてくるし、興味も湧いてくる。

逆にいえば、数学や科学に興味がない人たちが少しでも興味を持つヒントがここにあるように思えてきて、そう考えるとひょっとすると自分ももとを正せば数学や科学よりも文学の方に興味があったのかもしれないとも思う。(これは半分嘘。自分は大抵の物事には興味を示すけど、大抵の物事には興味がない。)