しさくろく

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Astarte+配列練習51日目: 左右交互打鍵の神話と学習曲線

今回の速度はあまり前回と変わらず。この段階になるともう運動神経の発達を待つしかないので、例えば本業でバリバリ使用したり、長文をひたすら書いたりしないことには伸びないので気長に待つ。

ところで、Astarte等の最近のローマ字配列で重視されている、左右交互打鍵について、練習過程ではあまり速くないということに気づく。

この「左右交互打鍵の神話」については結構いろんな記事でみかけるので引用は割愛するが、少なくとも練習過程においては、案外左右をきっちり高速に打鍵するというのはそう簡単なことではないので、速度面での足枷になることは否めないように思う。

かな配列の多くで採用されているシフトのように、前置・同時・中指・親指等に限らず、どのキーと左右交互打鍵するかを限定されている場合に比べて、ローマ字配列ではどうしても左右交互のパターンが意外に多岐に渡るので、その点が不利かもしれない。ただ、ローマ字の組み合わせ自体はさほどパターンが多くないはずなので、練習初期の負担は少ないにもかかわらず、練習中期になってかえって足枷になるというのはなんとも皮肉なものである。

もちろん、いずれの配列も熟練度があがれば理論値に近づくはずなので、あくまで練習過程の話ではあるのだけれど、練習というのは思いのほか長い(数ヶ月から数年に渡る)ので、プログラム言語や受験でもよくいわれるような、学習曲線がどういうカーブを描くことが多いのかは、練習前に自覚ができたり統計があるとありがたいのかもしれないと思った。*1

直感的には、かな配列の学習曲線は最初が急峻で、あとから楽になり、ローマ字配列は最初はなだらかで中期が山があるので、以下のネタ画像等の学習曲線でいうところの、PicoやVisual StudioPython系がローマ字配列で、EmacsHaskell系がかな配列かなと思う。*2

softantenna.com

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*1:蛇足として、運動神経の成熟って学習曲線といえるのかわからないけど、スポーツ科学とかで調べればもっとちゃんとした用語があるのかもしれない。

*2:ブラインドタッチをするかどうかや、かな配列でも設計思想に依るので、あくまで極論。