しさくろく

試作録、思索録、詩作録、…etc

ワンネス

最近なんだか夜更かしなので、早々と寝ようかなと思ったのだけど、案外寝付けないので、少しブログを書いてから寝ることにしよう。今日は少しスピリチュアルな話題。

スピリチュアル系の書籍でよく語られる言葉に、「ワンネス」というものがある。

ワンネスというのは仏教でいう真我と似た概念だと自分は思っていて、他人や自分やその他全てまるっとひっくるめて、一つの自分だと捉える考え方。

自己の捉え方には様々な考え方があると思うのだけれど、例えば消化器や呼吸、心拍など、自分自身でありながら自分で制御ができない自分というのが存在していて、自分というのは一つの集合体であると捉えることができる。他方、社会や地球や宇宙のなかでは自分というのは一つの要素であって、集合体の一部である。

つまり自分というのは一部でもあって全部でもあって、それは他人でも自分でも、生物でも非生物でも、変わりはない、それがワンネスであろうと自分は感じている。

……では、ワンネスという概念は何に役に立つのか。個人的には、幸福感に大きく関係していると思う。

自己認識や自尊心というのは、そのまま幸福度に直結していると自分は思う。そうすると、自分は大きなものの一部であって、かつ全体でもあるというのは、大きな安心感や大きな使命感、大きな幸福感に繋がるはず。

引き寄せの法則や、マインドフルネスなど、自分の幸せのための方法論というのはいくつも存在すると思うのだけれど、それらは最終的には、ワンネスという概念に行き着いているような気がしている。

とはいえ、引き寄せの法則もマインドフルネスも、そうした概念的な部分の自由度を残してあって、各個人に委ねてあるのが自分は好きだ。それは例えば読者が自由に想像できる部分を残している小説のようであって、何事においても、全てを諭すのではなくて、読み手に考えさせるというのは大事だと、自分は思う。

この、ワンネスという概念について改めて書こうと思った理由は、最近、個人の権利というのが重視されるなかで、他人は他人と感じている人が、多いように思ったのがきっかけ。

自分自身もそうなのだけれど、デジタル化、いわゆるDXが推進されたり、コロナの影響もあり、なんとなく個々人の考えがわかるようでわからない世の中になりつつあって、そんななかでも、集団や仲間としての意識、他人はすぐそこにいるのだという意識を持つことが、以前より大事だと思うようになった。

ワンネスというのはきっとそのヒントになるのではないかと思う。