クラウド版アウトラインプロセッサ "Workflowy" に全てを書いてみることにした
思考整理ツール選びに苦戦
自分は元々、"書いて頭を整理する" タイプなのだけれど、なにに書き込んで思考整理していくかで、長らく悩んできた。
ブログもその思考整理の一環であることは間違いないのだけれど、仕事やプライベートも含めたTODOとかを書き込んでいくわけにはいかない。
それで、当然最初はアナログのノートやホワイトボードとかに書いていて、いまもそうだけれど、まずある時期からEvernoteがメインになり、自然とiCloudノートに移行し、三年前からiCloudノートに加えて去年まではTaskworld、今年はTrelloと、ツールは実験的に徐々に変えてきたものの、どれもいまいちしっくりこなかった。
特にTaskworldやTrelloにしてからは、TODO管理としてだけ考えると便利だったけど、書く総量はなんだか減ってアイディアが広がらない感があり、かつiCloudノートだけではいまいち思考整理がうまくいかず、結局ノートに書いて整理したりしていた。
でもアナログのノートに思考整理すると、そこに書いたことが貴重だったときに、あとで見つけるのが大変。かといって、iPadとかのデジタルノートにすると、手元にないときちょっと残念。
こうして自分のスタイルとツールがあっていない感がだんだん強くなり、最近真剣に考え直してみた。
構造の自由度+並べ替え = アウトラインプロセッサ
自分は思考整理ツールにいったい何を求めているんだろうなぁと考えてみると、まずは気軽さかなと思った。
他にも必要な要素はいろいろあるけど、なんだかんだ言っても、使わなければ全く意味がないので、一番大事な要素だと思う。
TaskworldもTrelloも、結局TODOが溜まってきたときのTODO管理にしか使わなくって、普段はあまり見なくって、それであまり使わなくなって結局ノートがメインになってたパターンだった。
じゃあ何が満たされていたら気軽に使えるかな、と考えると、自由な構造にできるってことじゃないだろうかと思った。
タスクや思考を整理していくとき、どんな構造が合っているかはやってみないとわからないし、最初からそこに制約があると使いづらい。
その点でアウトラインプロセッサ(またはアウトラインエディタやOutliner)は最高のツールだと以前から思っていたのだけれど、昔はクラウド版がなくていまいちポータビリティというか便利さに欠けていたので、正直だいぶ長い間、頭の片隅に忘れていた。
WorkflowyかDynalistか
最近になってふと、長い文章をまとめるのにアウトラインプロセッサが使いたくなって、クラウド版のアウトラインプロセッサがあると知った。
そのとき、クラウド版のアウトラインプロセッサなら、思考整理ツールとして最強なんじゃないかと思い始めた。
で、まず悩んだのがWorkflowyにするかDynalistにするか。
正直無料でほぼいくらでも使えるという点ではDynalist一択。ただ自分は気軽さと自由度の高さでWorkflowyにした。
Dynalistはアウトラインエディタとしては十分すぎる完成度なので、いろいろ凝ったり、誰かと共有して一緒に使ったりするときはDynalistがいい。使い勝手も普通のアウトラインエディタ+エクスプローラー (or Finder) をそのままクラウドに持ってきたという感じなので、馴染みやすい。
一方でWorkflowyは、フォルダやファイルという概念がなく、全てがアウトラインという点が一番気に入った。というのも、思考整理に使うときはどこから枝葉が生えるかわからないので、最初からファイル分けとか全く気にしなくていいのが個人的には気軽でよかった。
フォルダやファイルがなくてどうするのかというと、ズーム機能を使う。
ズーム機能が超便利
WorkflowyにもDynalistにもある機能として、ズーム機能がある。
特定のリストの編集に集中したいときや、構造が深くなりすぎたときにとても便利な機能で、特にWorkflowyにとってはコア機能。
好きなリストを選んでズームすると、それ以外のリストは非表示になってパンくずリストが増え、選んだリストだけが全画面表示になる。
アウトラインエディタの唯一の欠点がネストが深いと見づらく書きづらいという点なので、Dynalistを使う場合もズーム機能を活用すると幸せになれると思う。
この機能、正直普通のアウトラインプロセッサに必須で付いてたらいいのにな。
Workflowyは書くことに集中できる
多分Dynalistでも慣れれば普通に記録やTODO管理していけると思うのだけれど、Workflowyはホント書くことだけに集中できるのが便利で、それだけで課金の価値があると思った。もともとTaskworldに月980円かけていたので、月500円くらいならという感覚もある。
Workflowyなら細かいことは気にせずあとからいくらでも構造が自由に変えられるので、ホント気軽に始めて何でも書いていける。あと余計な機能を削ぎ落としてあるのも個人的に好み。
難点としては、やっぱり普通に使うには課金が必須なのと、Dynalistもそうだけどブラウザ版のロードが遅いこと、あと課金ほぼ必須なので複数人で使いづらいことくらいかな。
Dynalistもいずれ価格が上がっていくことを考えると、将来的にはDyanlistのほうはもっと多機能型に特化していって、Workflowyはシンプルさで売っていくんだろうな。
……ということで、自分はメモ書きとタスク管理を全部まとめてWorkflowyにすることにした。また何ヶ月とか何年とか使うといろいろノウハウが溜まってくるだろうから、そのときまた都度ブログにまとめていこう。
将来のことはわからないけれど、ひょっとしたらDynalistとかGoogle Drive+別のアウトラインエディタに乗り換えたりしてる可能性もある。当分はなさそうだけど。