しさくろく

試作録、思索録、詩作録、…etc

森林浴のできる都心暮らしと、内面の変化

今日は引っ越した場所に近い "都会の里山" で森林浴をして、とても癒やされた。

とても良い森林で、このブログの趣旨にも合っているように思ったので、多少恥ずかしいが自撮りしてブログのヘッダ画像にしてみた。

引っ越しの目的は職場に近い場所への移動ではありつつ、かつ里山に近いという、まるでドラえもんの裏山のような立地に住んでいるので、個人的にとてもバランスの良い場所だなと思う。田舎暮らしも夢見たのだけれど、自分も妻も難病ということもあり、都会から離れるのはリスクが大きく、幸福度と収入のバランスを考えていまの暮らしに落ち着きつつある。

現在の場所に引っ越したきっかけは、ふと妻と休日に出かけてバスで横を通ったときに、正直直感的にここなら10年ぶりに引っ越したいと思ったからであって、ある意味この引っ越しありきで全てを決めた感がある。

転職自体もたまたまで、フリーランスのままでいるという選択肢もあったのだけれど、仕事内容的に今の会社のこと以外はしなさそうだったし、それなら引っ越しに有利な正社員雇用を得られるなら是非にと、よろこんで就職して早速引っ越した。自分かなり優柔不断なところがあるので、こういうものに背中を押してもらえると決定が早くて心強い。

では引っ越してよかったかどうかというと、前記事にも書いた通り、最初は慣れない通り沿いというのと、景観最重視の壁無しバルコニーによる直接騒音に慣れず、一ヶ月中の数日しか熟睡できない始末だった。でもそれも今では耳栓なしで熟睡できるようになったので、一ヶ月という時間はかかったものの、人間の適応力は本当にすごいと思う。

一番期待していたバルコニーも、最初は騒音のせいで楽しめず、AirPodsノイズキャンセリングをフルにしてようやくリラックスできていたが、今や普通にバルコニーの騒音のなかでもリラックスして本を読んだりブログ書いたりできるのだからすごい。いまや騒音があるくらいの方が余計な雑念がなく落ち着くとすら思う。

引っ越してすぐの一ヶ月間は、騒音に慣れられる気がしなくて、正直毎日のように元いた場所に戻ることを考えていたのだけれど、引っ越しうつのブログを読んだり、騒音の向こう側にあるものを意識すると良いという記事を読み、騒音を "敵" だと考えず、自分を "被害者" だと考えないようにしたりした。そしてできるだけ引きこもらずに積極的に知らないお店に行ったり散歩コースを開拓しているうちに、自然と気持ちも明るくなって慣れることができた。

こう考えると、騒音や環境の変化といった外的要因の変化は、正直相手方を変えることは難しい。人間関係もそうで、相手側を変えようとすることは無理なことだ。こういったものから受けるストレスを、マインドフルネスや意識改革によって変化させ、マイナスどころかプラスに変えることができるというのは、本当にすごいことだと思う。

もちろんこうした適応というのは、内部的な心理面の変化もありつつ、例えば冒頭に紹介した "都会の里山" であっても、地域ボランティアの方々が大切に維持管理していることに気づいたり、他にも家の近くに個人経営の商店を見つけたりとか、街のあらゆるエネルギーによるものであって、本当に万物に感謝すべきだと思う。内面を変えてマナの受信力を上げるのも重要だけれど、街自体、場所自体にマナがあるということも大切かつ根源的なことなので、やはり地域全体に活力があるというのが、素敵な街に繋がっているのだと思う。