しさくろく

試作録、思索録、詩作録、…etc

パンと一杯のコーヒー

朝一番にいただく、ふんわりと温かいたまご蒸しパンと、甘くてほんのり苦く香る一杯のカフェラテ。

自分は毎年決まって冬になると引き籠もる。もうすっかり恒例行事になってしまって、その間も自宅で仕事はするし、来るべきときがくれば外に出るし、春になると自然と普通に戻る。

これも自然の行いだと思うこともあるし、こんなんじゃやっていけないから治そうと思ったこともあるけれど、それ自体はどちらでも良い。

それよりも、しばらく引き籠もっていた時期に、ふと寒いなかコンビニに自分の足で歩いていって、コーヒーとパンを無造作に手にとって、それを自宅で食べるという贅沢さ。

人間なにをもって幸せと思うかは人それぞれだと思うのだけれど、当たり前のように自分の足で歩けて、当然のごとくコンビニがあって、そこに温かいカフェラテが売っていて、パンがある。これ以上の幸せがあるだろうか。

そしてその幸福感に浸りながらも、普段はご飯と味噌汁なので、心外にもパンもコーヒーもつっかえて胃に入っていかないという矛盾。

そんな刹那から、季節感を感じる今日このごろ。