しさくろく

試作録、思索録、詩作録、…etc

新下駄配列練習91日目: すっかり生活の一部となってきて、次のステップへ。

最近仕事で大きな納品を一つ終え、心に随分余裕が出てきた気がしてきたので、また以前のように、3DCG制作や日本語入力、サイクリングなどをする毎日が再開した。

というか本当は納品時期であろうが関係なく、自分の過ごしたい日常が送れたり、やりたいことをやっていられるのが健全な状態なのかもしれないけれど、自分の場合は結構仕事と趣味が同一だったりするし、一点集中で乗り切るタイプなので、まあいいかと思ったりする。

繰り返す、忘れる、定着する。

さて、ここ数日で改めて新下駄配列での日本語入力を再開するにつれて、やっぱり新下駄配列を習得しておいてよかったなと思えてきた。やっぱり以前とはいつの間にやら入力速度も表現の範囲も全然違ってきていて、ローマ字入力とは全く別の次元にこの文章制作が進んでいきそうな予感がしていてとてもワクワクしている。入力速度的にもまだ充分に余力がありそうな感じがあるし、まだフリック入力ほどではないにしても、随分と自然にキーボードを使って言葉を表現しているような感じがしてとても良い。

自分はこういう暇な時期に何をするかについて、いつもミスチョイスをしてしまっているような気がしているけれど、新下駄配列の習得についてはあながち間違いでもなかったんじゃないだろうかと最近思えてきた。

練習していた最初の数日から数週間は本当に苦痛でしかなかった。けれど、何週間も覚えては忘れ、覚えては忘れを繰り返すたびに、なんの意識もしなくても自然と打つことが出来るレベルにだんだんと到達してきた。今でもたまに打つときに考えないといけないキーが未だに存在してはいるものの、とても自然体で、ただ文章を打つそのことだけを考えて打てるように成長してきた。

やっぱりこういうものの習得に一番大切なのは何度も忘れることのようで、高校生のとき熱心にピアノを練習していた毎日がそうだったように、数日どっと練習して忘れ、数日後にふと思い出してまた集中して練習する、というサイクルを経ていくことで、脳が自然とシナプスを形成してくれて、だんだんと自然体で何も意識しなくても出来るようになってくるらしい。

自然体= 自然と気づきが増えて、何かを引き付ける

そもそも、自然体で文章が打てるってどういう状態なんだろうなって、時々考えることがある。スッと、考えた表現が高速で打てるのが自然であるのか、それともどこも力まずに長時間ずーっと打ち続けていられるのが自然体であるのか、未だによくわかってはいない。ただ少なくとも、今こうやって、たまに仕事でもないのにパソコンに向かえていて、こうやってのんびり気ままに思うがままに文章を打ちまくっている。この事自体が一番の自然体であるんじゃないかって、それはもはや疑いの余地もないと思う。

3DCGだとか、プログラミングだとか、彫刻だとか、自分がやろうとしたことは他にもたくさんあったはずなのだけれど、結果的に一番仕事に役立っているのがこの文章入力であるし、最近では仕事でも普通に新下駄配列で入力する場面も多々ある。

一番多いのはやっぱり自分の思索を文章に打つことで整理している瞬間で、この文章も最初はブログで公開するつもりではなく、Notionに書き殴っていっているうちに自分の思考が整理されてきて、自然とこの文章はブログに載せようかなと思ったに過ぎない。

少し脱線するけれど、自然体で何かをやっているときって、自然と今の自分に必要なものを引き寄せる気がしている。例えばWorkFlowyもNotionも、新下駄配列の練習の日々がなければ決して出会うことはなかっただろうし、それが今一番自分の仕事に役立っていて、結果的に自分の最も大切な基盤になっている。

ダブルキーボードだってそうで、そもそも日本語入力にこれほどまでに意識を向けることをしなければ、多分キーボード自体を根本的に見直そうとはならなかったと思う。

そういう意味で、やっぱり自然体でいれる瞬間が一番自分を前向きにしてくれて、自分に一番必要ななにかを勝手に引き寄せてくれる。それって結局はマインドフルネスであるということなんだろうと思う。

マインドフルネスであれば、自然と悩みは解決していって、必要なものは勝手に引き寄せられてくる。これは自分のここ最近の座右の銘のようなものになりつつある。

ちなみに速度的には大して速くなっていない

ただ、入力自体には随分習熟してきたような印象がある一方で、入力速度自体はあまり速くなっていないし、ミスタイプも依然変わらず多い。

そういう意味ではまだまだフリック入力の方が個人的に最も実用的で自然と入力できているのは確か。

でもまあずっと使っていけばきっと自然とこの辺も解決していくだろうし、今必要もないのに無理に高速入力の練習をしようという気もあまり起きない。

思い返してみれば、フリック入力だって結構習得には時間がかかったと思うし、結構何年も向き合って今の速度と自然さに達しているのだから、あまり現段階の新下駄配列の習熟度と比べても意味がない気もする。

ということで、自然体で入力できる入力方式としての目的は現時点でも十二分に達しているので、速度面が追いついてくるのは気長に待とうかなと思う。といっても、今の時点で130文字/分くらいの速度で打てているので、それほど遅いペースでもないと思っているけれど、ミスタイプがもう少し減るともっとずっと打ちやすく高速になるんだろうな。