しさくろく

試作録、思索録、詩作録、…etc

新下駄配列練習13日目: 打ちづらい単語とその頻度

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ミスはまだまだ多いけれど、タイプウェルでは”J”がよく出るようになってきて、大分どの文字も苦労なく打てるようになってきた感じがしてきた。

ただ今こうやって入力していても時々まだパッと出てこない文字があって、そういうキーが減ってくれば次の次元に行けるのかなという感じ。

すぐに出てこないキーの種類は単打・同時打ちはあまり関係ないような感はあるけど、やっぱり苦手キーは登場頻度に反比例しているような気がする。

あと左右反転して打ってしまう現象はまだまだあるので、その両者との戦いになりそう。

連続同時打ちはさすがに打ちづらいけど、案外少ない

ちなみに、たまに打ちづらい単語に出くわすことがあって、

  • 「あれやこれや」(DJ DK OS I DK OS)
  • 「お母さま」(DL D DJ SL X)
  • 「お姉さん」(DL DM D; SL F)
  • 「扉」(S SH SJ)
  • 「おそらく」(DL S; SJ H)
  • 「青い空」(DJ DL K S; SJ)
  • 「ふざける」(EK XL EL V)
  • 「けれど」(EL DK SI)
  • 「やむを得ず」(SP VK AL D; GL)

なんかが、今の自分にとってはそう。

けどそういう単語の頻度は極力少なくなるように設計されているみたいだし、パターンも、あ行・さ行・ら行・や行にだいたい集中していて似たようなものばかり。また途中に単打がくればずいぶん入力しやすいので、慣れてくればクリティカルな問題でもなさそう。

「けれど」とか、よく使う単語は多分そのうち自然に指が覚えてくれると思うので、今は気にせず練習あるのみかな。

新下駄配列練習12日目: ようやくタイプウェルで"J"

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中指シフトでも指がしゃべる

思ったより随分早く薙刀式配列のときの自己新記録をこえて、念願の"J"になった。

薙刀式のときもそうだったけど、これくらいのスピードになるとようやく実用的に使えるレベルになって、今これも新下駄配列で書いているけどそれほど苦じゃない。

ただ、このレベルになってもまだまだ出現頻度の低いかながササッと打てないのが、やっぱり新下駄配列の難しい部分だなぁと思うけれど、まだまだ速度に伸びしろを感じるのは親指シフトのときは全然なかった感覚なので、さすが中指シフトだなと思う。(そもそも大半のかなは、同時押しなしの単打で打てているので、それに驚くほど。)

なにより"J"程度の速度でも、のんびり気ままに思索を書き綴るには、かえって丁度良い速度だなと感じるくらい。薙刀式のときと同じように、指の負荷も全くなく、日本語の音韻と打鍵が一致しているので楽しく、自分の思考をのびのびとそのまま形にできることが本当に嬉しい。

これこそホントに親指シフトでいうところの「指がしゃべる」感覚に近い気がしていて、今まで親指シフトでも薙刀式でもJISかな入力でも、かつフリック入力でさえ、イマイチその感覚はよくわからなかったのだけど、新下駄ではそれがよく理解できる気がする。指がしゃべるというのは、ひょっとすると肌感覚と合っていないと体感できない感覚なんだろうか。

道具と肌感覚

Vimを習得したときもそうだったけど、どんなツールであっても、自分の肌感覚にあったものが手に入ったと感じる瞬間は感動もひとしおで、ホントいまその感覚がある。(ひょっとしたら、かな入力だけでなくて、ローマ字入力も早めにEucalynとかに移行したら良いのかもしれない。検討してみよう。)

ちなみに、薙刀式も肌感覚と近そうで気に入っていたのだけど、(以前書いたことの繰り返しにはなってしまうけど)、なかなかエミュレータ親指シフトが肌にあわず、とても残念だった。

その点で新下駄配列を始めとする中指シフト系配列はとても良くて、最初の学習時こそ頭が大混乱してまともに何も打てない期間があるのは辛かったものの、その期間を乗り越えれば超快適。もっと高速打鍵するようになってくればロールオーバーの問題とか出てくるのかもしんないけど、今のところはやまぶきRで同時押し判定50msでとても快適に打ててる。

あと打鍵が快適になったのは、ダブルキーボードを本格的に徹底するようになって、肩こりが激減したのも大きい。(今はHHKB Pro2 + RealForce。ホントは左右揃えるのがベターだとは思うけど、一応静電容量方式で揃ってはいるので快適。)

(……関係ないけど、「肌感覚」って言葉って少しHな響き(笑)。指の感覚ってあんまり肌感覚って言わない気がするけど、他に合う言葉が見つからなかったんだよなぁ。あえて類語探すなら体感とか触感かなあ。うーん。)

今後の目標: YouTubeアップ

新下駄配列は、もう少し練習して、ある程度の高速打鍵ができるようになってきたら、覚えるコツとか上達のコツとかをブログに書いていこうかな。あと、YouTubeに新配列系の打鍵動画が少ないのも自分自身コミットして解決していきたいので、もうちょい人に見せれるくらいの速度に早くなりたい。

新下駄配列練習記録10日目

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平日はそれほど練習出来なかったが、土日をフルに使って、練習した。

だんだんと薙刀式のときの自分の最高記録に近づいてきた感があるけれど、キー配置によって記憶度合いにものすごく差があるので、すごく速く打てる組み合わせとそうでないものの差がすごい。

ちなみに平日での忘却が強くて、土曜日の最初に練習を開始したときはホント打てなくなってて泣きそうだったけれど、丸一日マイタイピングとかに向かっていたらすぐ記憶が戻ってきて安心した。多分この一度忘却するのが、長期記憶につながるので良いのだと思う。何回か忘却と再記憶を繰り返していけば忘れることはなくなりそうだけど、新下駄配列はマイナー濁音とかマイナー拗音があるのでちょっと怖い気も。そういうの後日リストアップしとかなくっちゃ。

ちなみに土曜日の段階ではとてもタイプウェルのような分量はサクサク打てず、そういうときはマイタイピングとか寿司打が向いてる。ただ寿司打は時間制限あるので、とにかく凹むけど楽しい。マイタイピングは好みの題材が選べるので続けやすい。(いずれも、やまぶきRのローマ字入力用設定を使用。)

一度密度の濃い練習をして記憶が復活すれば案外サクサク打てるので、この段階になればタイプウェルとかが向いてる。ただマイタイピングとか寿司打と違って記号が出てこないので、時々マイタイピングをするのが良さそう。

来週末こそは薙刀式のときの最高記録を超えたい。平日はまた朝夕の練習と、移動時のイメトレくらいかな。

そういえば、キーボードを同時に左右二台置いて左手と右手で別々に手を置く方法をこの土日から始めて、肩こりと首こりがものすごく楽になった。仕事でもぜひ導入しよう。

Karabiner-Elementsで新下駄配列 (微調整・タイピングゲーム用)

github.com

さて、なんだか薙刀式のときのデジャブ感がすごくあるが、新下駄配列への乗り換えを決めたので、薙刀式のときと同様に新下駄配列用のKarabiner-Elements設定ファイルをGitHubで探して、自分が気になったところだけ修正してみた。

フォーク元からの変更履歴はREADMEに記載の通りで、執筆時点では以下の通り。

  • 「!」「?」「・」「\」のキーアサインを修正
  • jsonファイル名とタイトル、リポジトリ名を変更
  • タイピングゲーム用の設定ファイル shingeta_en.json を追加

〈かな入力〉薙刀式から新下駄配列に移行することにした

また今日もかな入力の話題。最近かな入力のことしかブログ書いてない気がする…。

自分はここ1ヶ月主に薙刀式を練習していて、いろんな課題に直面して最終的に新下駄配列に移行することにした。以下はなぜ薙刀式をやめて新下駄配列に移行することに決めたのか、その試行錯誤と思考過程の記録。

ちなみに今は、新下駄配列を練習し始めて3日目。現段階で、一応ブラインドタッチはできているものの、かな入力版e-typingのWPM (注: 1分あたりの入力キー数。正確にはKPM) は40くらい。自分のローマ字入力が550くらいなので、一概には比較できないけど単純に2で割ったとしてもまだ相当に遅い。ちなみに1ヶ月くらい練習した薙刀式でも実は70くらいなので、3日目にして40は案外速い方なのかもしれない。(自分は親指シフトがだいぶ苦手で打鍵が遅いので、あまり参考にならなそう。)

なお、以下に移行の経緯と思考過程をまとめたら結構長くなったので、最初に全体の流れだけまず記載。

  • ふと、休日に楽しく日本語入力したくなった。
  • 薙刀式とNICOLAを1ヶ月ほど練習。
  • → 2週間くらいで、親指シフトの速度向上の難しさに直面。
  • → 同時期に、薙刀式の実装の課題に直面。
  • → 実装にあまり左右されない配列への移行を決意。
  • → 月配列と新下駄配列と迷って、新下駄配列を選択。
  • → 新下駄配列を練習中(イマココ)。

そもそも薙刀式を始めた経緯

元々、ローマ字入力で特に不自由を感じていなくて、仕事ではプログラムも文章も普通にQWERTYで書いている。プログラミングに関しては、Vimユーザであることもあり、Vimのキー配列はQWERTYに強く依存しているので、あまりQWERTYからProgrammer Dvorakなどに移行するつもりはなく、当分配列を変える予定はなかった。

だけれど、薙刀式の作者である大岡さんも仰っているように、入力方式には短距離走と長距離走があって、まさに自分はローマ字入力に関して短距離走だなと以前から感じていて、あまり休日にのんびり書くということは、さらさらする気になれなかった。

ただコロナ禍の影響もあって、最近になってふと休日にパソコンに向かって思索に耽ることが増えてきて、休日くらいは気分を一新してローマ字入力をやめたい(= 短距離走的に超高速で書くんじゃなくって、長距離走的に気ままに長時間書きたい)と思って、まずはJISのかな入力を始めた。

JISのかな入力は元々少し打てたのですぐ使えるようになったのだけど、外来語があまりに打ちづらくって、すぐに親指シフト系に移行することにした。親指シフトにはNICOLAをはじめとして多数の種類があるけれど、ポメラのDM100を持っていて、DM100が公式にNICOLAに対応していたこともあって、NICOLA薙刀式v12の両方を練習することにした。

ちなみに薙刀式を選んだ理由は、薙刀式v12の公開は2018年と、自分が知る限り最新の配列で、設計思想がもっとも理想的に思えたこと。あと実際に作者がYouTubeに動画を多数公開されていて、実用的な速度で使えるのが実際に動画で確認できたのが大きかった。一方でポメラでも親指シフトを使いたかったのもあって、NICOLAと並行して、1ヶ月ほど練習した。

速度面と実装面で大きな壁を感じる

結果的にNICOLA薙刀式も快適で、本来の目的だった「休日に楽しく思索を練る」ための日本語入力としては大成功だった。先程書いたように、WPM 50程度の非常に遅い速度ではありながらも、推測変換を使ったりしながらのんびりと考えを整理するためには十分な速度だと思っていた。

ただ、NICOLA薙刀式の練習を始めて、2週間ほど経った時点で、やっぱり欲が出てきた。もともと、休日に思索に耽るというのは、結果的にブログにまとめることを目的としていたので、ブログ執筆も当然ながらかな入力で行いたくなってきた。

ちなみに今書いているこの記事は、ローマ字入力でもかな入力でもなく、実はスマホのフリックで書いて、最終的にパソコンでまとめている。最終的にまとめる作業は今のところまだローマ字入力を使っている。先程も書いたとおり、自分はローマ字入力e-typingでWPM 550くらいと、現状のかな入力と10倍近い速度の開きがあるため、かな入力の現状の速度の遅さが際立ってきて、ストレスを感じるようになった。

そこで、それまでは気ままに日記を書く程度だったのを、タイピングゲームを活用して、本格的に速度を上げていくことにしたのだが、ここに大きな壁があった。自分にとって最大の壁の1つが、まず親指シフトであったことだ。

親指シフトは、原理的に速度を上げていくのにはそれ相応の訓練が必要となる。親指の反応自体が遅いのだという意見もネット上にはあったけれど、自分はフリック入力が結構速いのもあってその意見には否定的で、たぶん親指シフトの場合は他の指との連携や両手の連動、シフトなしとありの切り替えなど、別の理由があるのだと思う。

薙刀式はNICOLAなどと異なり、スペースのみを親指シフトとして使うので、それほどキーボードを選ばないのは幸いだったが、それでもやはり自分は親指シフトの操作が速度向上のネックになってきて、練習3週間目から1ヶ月目くらいでかなり伸び悩んだ。中指シフト同時押しはさほど苦労せずスムーズに入力できていたので、親指シフト部分にかなり苦戦する羽目になった。

原因はおそらく、それまで親指シフトの経験が全くなかったからで、さらに練習を重ねれば速度は向上するはずだとは思う。実際、薙刀式の作者の大岡さんはYouTubeにたくさん動画をアップされていて、その動画の中で十分すぎる速度で執筆されている。

ただ、もう一つの悩みとして、薙刀式の実装上の課題に全く同じ時期に突き当たった。

薙刀式の実装上の悩み

前述の通り、自分は薙刀式を

  • 休日に楽しく思索に耽られる日本語入力
  • 訓練を重ねれば高速でも入力できる配列

として選定したのだったけれど、薙刀式の特徴として、

  • 3キー同時打鍵の存在
  • 親指シフトかつ中指シフトである

という比較的高度な仕様を持つために、実用上はいろんな悩みを持つことになった。

これらの条件を満たしつつ十分快適に入力をするためには、入力エミュレータに対してかなりシビアな条件を求めることになる。

自分はWindowsだけでなくて、MaciPadなどをそのときの気分によって使い分けているので、エミュレータの種類はその時々で異なってくる。

特に薙刀式には、拗音拡張のために3キー同時打鍵が存在するので、かえうち2などにおいては相当複雑なレイヤー設計が必要となる。しかも薙刀式はさらに親指シフトかつ中指シフトでもあるので、シフトキーの数と組み合わせがとても多く、同時打鍵判定を快適にしたいと思ってもレイヤー数が足りず、必然的にどこかを犠牲にすることになる。

ちなみにかえうち2を使っていたのはiPad上だけで、WindowsではやまぶきRを使って比較的快適に入力できていたのだけれど、やまぶきRには3キー同時打鍵に大きな制約があり、どうしても配列を改変して妥協せざるを得なかった。作者が推奨しているDvorakJでは、当然ながらこれらの仕様は満たしているものの、個人的にDvorakJの親指シフトの同時打鍵判定アルゴリズムが自分の感覚と合わなかったので、自分はやまぶきRをメインで使っていくことに決めて、結局はWindowsでも何かしら妥協しながら使うことになった。

さらにいえば、Macの入力エミュレータであるKarabiner-Elementsでもまた事情が異なっていて、こちらでは3キー同時打鍵の実現こそできていたものの、同時打鍵判定にはかなり癖があって、特に拗音拡張は非常に入力しづらく、ミスタイプが頻発した。

――したがって、薙刀式は自分の中でもっとも理想的な配列だったのだけれど、一番新しい配列というだけあって、実装に高度な仕様が要求されるため、実用上はあまり快適に入力することができなかった。元々自分は休日に楽しく日本語入力ができるというのを一番の目的に掲げていたので、Win/Mac/iPadで同様に楽しく使えるというのが実現できないのが、どうしてもネックになった。

でも、速度面やミスタイプをそんなにシビアに考えなければ、気軽に楽しくは入力できていたので、そのまま練習を続けるか非常に悩んだ。(というか今も若干悩んでいる。)

ひょっとすると、今後ユーザが増えればさらに良いエミュレータ実装が出てくるかもしれないし、QMKをベースにしたプログラマブルキーボードに乗り換えればこの辺の悩みは一切消えてなくなるのかもしれない。ただ、自分はMacBook単体でブログを書く機会も多いし、さらなる打鍵速度・打鍵感の向上のためには、これ以上実装面やハード面にコストをかけたくないし、それらに足を引っ張られたくないという思いが強くなり、思い切って他の配列に乗り換えることにした

(なので、あくまで現時点では実装上の悩みや、ポータビリティにかかるコストが大きいがための乗り換えであって、今後の動向によってはまた薙刀式を使い始めるかもしれない。実際この1ヶ月は薙刀式用の設定ファイルとかいろいろ書いてきたので、ちょっと惜しい気もある。)  

月配列と新下駄配列で一瞬迷う

さて、以上のような悩みを経て、

  • 休日に楽しく日本語入力できる配列 (= 長時間打鍵が楽、発話と一致 etc )
  • 実装にあまり左右されない、適度に高速打鍵できる配列

に乗り換えることにして、新下駄配列に移行することに決めた。

実は新下駄配列に決める前に、ちょっとだけ月配列と悩んだ。月配列も高速打鍵できる配列候補の一つで、最大の特徴としてローマ字入力テーブルを変更するだけで対応できるというのがある。つまり実装上の悩みが一番少ない。あと2ch上の議論で生まれたというのもあって、若い高速タイピストが多いのも魅力だった。特に、月配列U9月配列E-Xはとても良さそうで、個人的にU9は結構気に入っていた。

ただ、月配列はその"中指前置シフト"という特徴から、どちらかというとローマ字入力に似た特徴を持っていた。実際に一度試用しているなかで、日本語の発音と打鍵が一致するという配列ではないことがわかり、速度面では相当有力だったものの、今回の自分の思う "楽しさ" とはちょっと異なっていたので、見送ることにした。

新下駄配列して良かったこと、難しい点

ということで、いろいろ考慮した結果、

  • 発音と打鍵が一致する
  • 実装が複雑でない (= 実装にあまり左右されない)
  • 高速打鍵できるポテンシャルがある

という3点を加味し、新下駄配列が自分に最適だという結論になった。

実際、新下駄配列は非常に合理的にできていて、かつネット上の情報も豊富でユーザが多いのがいろんな面でとても助かる。あと個人的には、薙刀式で好きだった拗音拡張が同じように使えて、しかも3キー同時打鍵じゃなくて2キー同時打鍵で打てるのが嬉しい。(キー配列の歴史的には、自分の思考過程はなんだか逆行している感あるけど、設計思想の違いだから時系列は関係ない気もする。)

ただ他の多くのブログに書かれているように、配列の暗記と習得は相当大変で、自分で五十音別カラー配列表を作ったり、寿司打やマイタイピングでも練習できるようにして、飽きない工夫をしながら楽しく暗記している。

結果として、お盆の連休を使って丸2日ほどで一応ブラインドタッチができるようになって、あとは速度が上がるようにひたすら練習だ、という感じにはなった。

ちなみに比較的短期間で暗記できた理由を振り返ると、3時間新下駄配列速習教材・改もとてもよかったし、マイタイピングで好きな文章を使って楽しく練習できたのがよかった。あと寿司打でときどきゲーム的に練習できたのも良かったと思う。こう考えるとローマ字入力の練習教材は本当にたくさんあって、早い段階でかな入力の練習教材ではなくてローマ字入力のタイピングゲームの方に切り替えたのが、一番楽しく効果的に学習できた理由かもしれない。

なにより自分には、新下駄配列を覚えるんだ!という確固とした理由があった上で、他の配列と十分比較検討して移行したというのが一番大きい気がする。薙刀式やNICOLA、JISかな入力などを暗記する過程を経ているので、キー配列の覚え方のコツみたいなのが自然と身に付いたのかもしれない。(かなの出現頻度や配置場所の哲学等々…。)

一方で、まだ速度的には全然実用的でなく、このブログも結局スマホのフリックで書いている始末なので、次回ブログ書くときは新下駄配列で書きたいなとホント思う。ただ清濁別置というのは思いのほか覚えるのが大変で、マイナー濁音を忘れてしまうという問題は今後もありそう。継続して練習しないといけないなと思う。

あと新下駄配列でもう一点難しいなと思うのは、複雑な同時打鍵と両手アルペジオが存在すること。両手同時のアルペジオは新下駄配列の一番美しい点でもあるので、まさに諸刃の剣。この点は、既にローマ字入力で十分な速度で入力できるような人であれば特に問題にならないと思うし、他の配列と同様に、実用していく過程を経て自然に上達するだろうなってことは、他のブログ記事とかを見ても明らかなので、個人的にはあまり心配していない。

そういえば新下駄配列ってあまり打鍵中の動画がアップされていないので、薙刀式の作者のように、YouTubeとかにもっと新下駄配列で実際に打鍵している動画がたくさん出てくれたらいいなと思ったりする。自分が以前に薙刀式を選んだ一番の理由がそこだったし、百聞は一見にしかずというのは確実にあると思うので、もし自分が新下駄配列で実用的な速度で入力できるようになったら、たくさん動画を撮って上げていきたいな。(いつになるのやら……。)

(追記)この記事を書いてから約3年後に、改めて薙刀式を再考した記事を書きました。

funatsufumiya.hatenablog.com

やまぶきR:新下駄配列・ローマ字タイピングゲーム用設定

drive.google.com

寿司打とか、マイタイピングの新下駄配列基本編とかをプレイしたかったので作った。

作ったといっても、ローマ字シフトなしを英数シフトなしにコピーして一部修正しただけなので、そんなに変わったことはしてない。「っ」とかがローマ字入力的には変わった入力方法になるので、一部のタイピングゲームでは使えないかも。

ところで、ローマ字入力のタイピングゲームでかな入力を練習すると、多少間違っても子音とか母音とかの一部が入力されて進んでいくので、ホントはかな入力専用のだけでしっかり練習するのがいいんだろうなと思う。

でもかな入力用のタイピングゲームってすごく少ないし、寿司打みたいに派手なのがあまりないので、飽きたときに選択肢が増えるのは良い。

;新下駄配列(ローマ字タイピングゲーム用)

[ローマ字シフト無し]
1,2,3,4,5,6,7,8,9,0,'-',^,¥
-,ni,ha,,,ti,gu,ba,ko,ga,hi,ge,'['
no,to,ka,nn,ltu,ku,u,i,si,na,後,']'
su,ma,ki,ru,tu,te,ta,de,.,bu,¥

<k>
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[英数シフト無し]
1,2,3,4,5,6,7,8,9,0,'-',^,¥
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no,to,ka,nn,xtu,ku,u,i,si,na,:,']'
su,ma,ki,ru,tu,te,ta,de,'.',bu,¥

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新下駄配列・五十音別カラー配列表(&配置の覚え方)

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今回はタイトルの通りで、新下駄配列の公式ブログ記事に載っている小型画像(カラー配列表)が微妙に使いづらかったので、自分でスプレッドシートで作ってみた。(何番煎じかわからないけれど、こういうのを作る過程で記憶の助けになるかなと。)

配置は本家の小型画像と同じで、一番上が"シフトなし面"、上から二番目が"中指シフト面"、上から三番目が"薬指シフト面"、一番下の2つが"I / O シフト面"のそれぞれ左半分。同手同時押しは入れず。

PDFとスプレッドシートのリンクもそれぞれ貼っておく。

drive.google.com

docs.google.com

新下駄配列はシフト面が4つも5つもあるので、とにかく記憶する量が多く、特にマイナーなカナがどこにあるのかを探すのに一番苦労した。こういう表を自分で作ってみるとずいぶん覚えやすくなるんじゃないかなと思う。

あかさたな別に色分けした表を眺めていると、意外といろんな発見があったので以下にメモしてみた。配置の覚え方の参考になると思う。暗記する途中段階での、中指シフト面なのか薬指シフト面なのかを区別するときの判断材料の一つにも使えると思う。

  • あ行:よく使う「う」「い」を除いて、中指シフト面の右側に配置されている。(ちなみに「お」は左中指と右薬指なので、中指シフト面と薬指シフト面の両方に載ってる。このタイプの例外は「お」と「じ」だけで、あとは中指同時の「れ」と薬指同時の「さ」のみ。)
  • か行:清音「け」、濁音「ご」「ぎ」を除いてシフトなし面。(「げ」だけが右小指でちょっと遠い。「ご」「ぎ」は左の方。)
  • さ行:大半が薬指シフト面にあって、残りは案外端の方に多い。(ちなみに「じ」は左薬指と右中指なので、中指シフト面と薬指シフト面の両方に載ってる。「さ」も小指同時押しと特殊な場所。)
  • た行:ほぼシフトなし面で、濁音と拗音は「づ」を除いて薬指シフト面。(「づ」は中指シフト面の一番端で、覚えやすい。)
  • な行:分散しているが、「な」「に」「の」はシフトなし面で外側の薬指と小指、「ぬ」「ね」は人差し指下段(「にゃ」「にゅ」「にょ」も人差し指)。
  • は行:よく使うものと「び」を除いて、中指シフト面。ただし半濁音は例外で、すべて右半分。「ぴ」を除いてUとドットの位置にあるので覚えやすい。(ということは「び」「ぴ」が例外だと覚えればいい。「ファ」行が覚えにくそうだが、他の拗音と見比べてみると案外規則性がある。「へ」「べ」と「ほ」「ぼ」もなんとなく配置が似ているような。清音と濁音が対なので覚えやすい。)
  • ま行:分散しているが、「ま」「み」「め」は薬指らへんで、「も」「む」は中指シフト面ホームポジションの隣同士。「みゃ」「みゅ」「みょ」はなぜか薬指シフト面にあって、I/Oシフトと仲間はずれ感がある。
  • や行:すべてシフトあり。「よ」は中指・中指、「や」は薬指・薬指と語呂がよくて、使用頻度も高いので覚えやすいと思う。「ゆ」だけが中指シフト面の左側にあるのは頻度が低いせいもあるのかな。(ちなみに小書きの「ゃ」「ゅ」「ょ」はすべて1キー+薬指IOシフト。拗音を忘れたとき用に。)
  • ら行:「る」だけはよく使うのでシフトなし面、「れ」は中指同時押しという特殊な場所。あとはすべて薬指シフト面ホームポジションと隣。
  • わ行:「ん」以外薬指シフト面で、「わ」だけがちょっと覚えにくい。(どっちも人差し指か。)
  • 拗音:横並びの場合は"やゆよ"だけど、縦並びの場合は"ゆよや"。(「しょ」「ちょ」あたりのよく使うものへの配慮がみられる。)
  • 記号:長音がQ、読点がR、句点がドットとだけ覚えれば、あとは必要に応じて。