デスクで結跏趺坐24日目: 靴を履く、椅子を変える
最近、仕事中も結跏趺坐をするという練習を始めて、24日が経過したので、そろそろブログに書いてみる。
ずっとTwitterに記録していたので、とりあえず貼る。
ふと、瞑想するとき坐布があると姿勢が崩れにくいので、試しに椅子にも坐布を敷いてみたら良さげだった。ついでにオフィス椅子でも結跏趺坐で座れば完璧かもしれない。 https://t.co/P3iUZx360A
— Fumiya Funatsu (@funatsufumiya) 2021年9月16日
仕事中もできるだけ結跏趺坐をしようと試みて17日目、まだ1時間くらいしか続けられないけど、だいぶ姿勢が良くなってきた気がする。
— Fumiya Funatsu (@funatsufumiya) 2021年10月5日
昨日から靴を履きながらするトレーニングも始めて、結跏趺坐自体だんだん楽になってきた。https://t.co/YEubyrHlov
デスクの椅子でも結跏趺坐を始めて24日目、結跏趺坐ができる時間はどんどん伸びてるけど数時間が限界。
— Fumiya Funatsu (@funatsufumiya) 2021年10月11日
ただ、結跏趺坐でないときは調子が違うことに気づいて椅子を変えた。自然と背筋が伸びるよう、バランスチェアと迷った末にカウンターチェア。しばらくこれで様子見。
きっかけは姿勢の悪さ
なぜデスクでも結跏趺坐をしようと思い立ったのかというと、最初のツイートにもあるように、集中し始めると姿勢が崩れるのが常態化して、それをなんとかしたかったから。
いままで、休息法としてのマインドフルネス、瞑想、ヨガはここ数年でどんどん取り入れてきた。それが少しずつ仕事中にも浸透して、姿勢の悪さにちょっとずつ気付けるようになってきた。ただ、根本的にはあまり変わらず、集中し始めると姿勢が悪く、猫背で首と肩が痛くなったり、呼吸が浅くなってしんどくなったりしていた。
どうしたらそれが直るか自分なりに考えて、結局、結跏趺坐しか思いつかなかったので、デスクでもできる限り結跏趺坐を組むことにした。
まず坐布を敷く
椅子でも結跏趺坐を組むにあたって、椅子にも坐布を敷くことにした。自分が選んだのはこれ。
別にタオルを重ねるでも、段ボールを重ねるでも、座布団を折りたたむでも良いと思うのだけれど(普通の瞑想のときはそうしてた)、椅子の上はスペースが少ないのでこういう製品が便利と思う。
靴を履いて結跏趺坐
この24日間で最も効果があったと思うのが、2つ目のツイートにある「靴を履いたまま結跏趺坐」。
これはホントにすごい。靴を履いたまま結跏趺坐をするようになる前と後では、全く座り方が違うのが分かる。とても痛いのだけれど、必要な筋が伸びているというのを強く実感するし、靴が一種の補助輪となって、どの部分に足を置くのが最適かというのが体感でわかるようになるのが素敵。
この方法に出会うまでは、正直伸び悩んでいて、どうすれば結跏趺坐が楽になるのかを調べてこの方法にたどり着いた。ちょっと邪道な気もしなくもないけど、とても理にかなった方法という気がする。
ただ、靴を履いたまま結跏趺坐をするという行為は結構負荷が高いので、ある程度普通の結跏趺坐ができるくらい足が柔らかくなってからやった方がいいと思う。……というか、多分いきなりはできないくらい痛い。
ちなみに自分の場合は室内用の靴を準備していて、もともとスタンディング用に靴を準備していたのでそれが役に立った。
椅子をカウンターチェアに変えた
椅子を変えたのはここ数日のことなのだけれど、自分はもともとコクヨ シロッコという事務椅子と、タンスのゲンのスタンディングデスクを使っていた。
座面が広かったので結跏趺坐は組みやすかったのだけど、やっぱり数時間が限界で足を崩してしまうので、問題はその足を崩した後だった。
一旦結跏趺坐から足を崩すと、なぜか半跏趺坐でもそれ以外のどんな座り方でもいまいちしっくりこなくて、悩んでいた。それまで、自然と背筋が伸びてとても心地よかっただけに、落差が大きく感じた。
ここで自分がヒントにしたのが、学生時代に吹奏楽部だったときに、パイプ椅子の先端に座っていたこと。社会人になってからはあまりその座り方をしなくなってしまったのだけれど、椅子は先端に座るとどんな椅子でも姿勢が良くなっていたことを思い出した。
ということは、座面は最小限で良いし、それならせっかくのスタンディングデスクに合わせて高さが自由にできるものが良いと思って、いくつか試した上で結果的にカウンターチェアにした。
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これはたまたまなのだけれど、坐布を敷いて結跏趺坐を組むのにも支障がないし、坐布を敷いてカウンターチェアに座ると、まるでバランスチェアのような感覚で自然と背筋が伸びて心地よかった。
数日使って心地が良いので、事務椅子の方は御役目御免かなと思う。もともと小柄な方なので、大きな椅子がいろんな意味で合っていなかったのかもしれない。
一番の変化は、呼吸が楽になったこと
結跏趺坐を仕事でもしようと思い立ってから24日、一番の変化はやっぱり姿勢が良くなったこと。途中の筋肉痛は今でも辛いのだけど、それ以上に姿勢が良くなって息苦しさが全くなくなったので、仕事をしていてとても心地が良い。ずーっと結跏趺坐をできれば良いのだけれど、自分はまだ全然その域にはなくて、それでも、いままで自分がどんな姿勢でいて、なにが辛かったのかに気付いて普段の座り方を改善できただけでも、やった意味は大きい。
副次的な影響として、結跏趺坐を組む時間が長くなればなるほど、どんどん結跏趺坐が楽になっていくので、瞑想をするのが心地よくなった。いままで瞑想をするときは、痛みを堪えて結跏趺坐をしたり、半跏趺坐をしていたのだけれど、それがとても楽になったことで、瞑想の時間が楽しくなった。これは始めた当初は予想してなかったのだけど、とても嬉しい副作用だった。
ただ、良かったことばかりとも必ずしもいえなくて、脚や体幹の筋肉が痛くてしんどかったり、膝が痛む日があったり、辛いことも多かった。あと普段の座り方が根本的にしんどいと気づいた瞬間は逆にどうすればいいのかわからなくなって、スランプだったりもしたので、なかなかストレートに他人に勧めたいわけでもない。
でも、タイピング練習の記事でも書いたけど、この瞬間の自分の状態に目を向けて、いろんなことに気付くこと自体に価値があるように思っていて、そういう意味で、自分の座り方や歩き方を見直すというのは楽しいことだと思う。
ちなみに途中でいくつか具体的な商品を挙げたけれど、多分人によっていろんな体型があるはずので、自分に合うものは何かを追い求めるのが大事なんだと思う。(というか、どんな環境でも最高の姿勢でいられれば、そのうち弘法筆を選ばずという状態になれるんだろうなと思うけど、自分はまだまだその域ではない。補助輪使ってるイメージ。)